腰痛

腰部を中心として痛みや張りなどの不快感の総称として腰痛と呼びます。同じ姿勢を長時間し続ける、重いものを頻繁に持つなど、腰に負担がかかりやすい仕事をしている人は腰痛になりやすいため、気を付けて生活する必要があります。


腰痛は、主に次の3つの原因から発生します。


1、筋肉疲労: 筋肉が長時間の負担や急激な引っ張りによって硬くなり、緊張が続くことで腰痛が生じます。筋肉のこりが原因です。


2、神経の圧迫: 神経が圧迫されることで腰痛が発生すると一般的に考えられていますが、実際には神経自体は痛みを感じません。


3、関節の炎症: 腰の関節炎症が起きることで腰痛が現れることもあります。




筋肉疲労


筋・筋膜性腰痛: 筋肉が長時間の負担や急激な引っ張りによって硬くなり、緊張が続くことで腰痛が生じます。筋肉のこりが原因です。


・筋肉の役割と疲労: 筋肉は体を動かすだけでなく、体を支える役割も果たしています。長時間の前かがみの姿勢や立ちっぱなし、座りっぱなしで筋肉が固くなり、柔軟性が低下します。この状態で血流が悪くなり、疲労物質(乳酸など)が筋肉内にとどまることで痛みが生じます。


・症状と不快感: 筋・筋膜性腰痛では、腰の痛みだけでなく、腰の張り、こり、だるさ、重さなどの違和感も見られます。初期は軽い痛みから始まり、放置すると痛みが強まることがあります。


・要因: 長時間同じ姿勢をとることや腰を使う作業、肥満、激しいスポーツ、重労働などが腰に負担をかける要因です。筋・筋膜性腰痛は、老若男女を問わずに見られますが、特に腰に負担をかける職業や生活習慣を持つ人に注意が必要です。




神経の圧迫


神経が圧迫されることで腰痛が発生すると一般的に考えられていますが、実際には神経自体は痛みを感じません。

これは神経が外部から圧迫される状態を指します。例えば、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などで、神経根が圧迫されることがあります。圧迫された神経は下肢の痛みやしびれが現れます。

腰椎椎間板は腰椎の間にあるクッションのような構造で、神経根はその基部を指します。




関節の炎症(神経根炎)


腰の関節に炎症が起きることで腰痛が現れることもあります。

神経根炎は、神経根自体の炎症や損傷を指します。

神経根が炎症を起こすと、腰痛や下肢の痛み、しびれ、筋力低下などが現れます。神経根炎は神経の病的な変化によるものであり、圧迫だけでなく炎症も含まれます。



神経の圧迫は外部からの圧力によるものであり、神経根炎は神経根自体の炎症や損傷によるものです。 両者は密接に関連していますが、異なるメカニズムを持っています。



また、運動不足や加齢によって腰回りの筋肉が衰えると筋肉の柔軟性が損なわれ、筋肉が凝り固まったり血行が悪くなったりするため、腰痛が起こります。

又、雨の日の低気圧の影響で症状がひどくなったりと腰痛は他にも様々な原因で起こります。

内臓疾患や消化器系、泌尿器系の病気も腰痛を引き起こすことがありますので、遷延しないように注意が必要です。




全身のバランス

腰部と首の筋肉は、全身のバランスに影響を与えます。

腰痛や首こりが同時に現れる場合、姿勢や筋肉のバランスを整えることが重要です。

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